後悔しないインプラント治療のために
インプラント治療とは、虫歯・歯周病・外傷などで歯を失ったところに、生体親和性の高いチタン製の人工歯根を埋め込み、さらに人工の歯(セラミック歯)を取り付けることで、審美性・機能性を回復させる治療です。
近年、入れ歯やブリッジに代わる画期的な治療法として、対応している歯科医院が増えてきています。
ただしその歯科医院の中には、お口の健康を損なってしまうようなトラブルが起こっているのもまた事実です。
当院では、安全性の追求と共に、患者様が安心して受けていただけるインプラント治療をご提供しております。
八尾市のノエル貴島歯科の院長が執筆した「インプラント読本2016」
“安心”な治療で“噛む”喜びを再び!
良い治療の第一歩は信頼できる歯科医師を見つけることです。
この本は、歯科インプラント治療を「これから受けようとする人」と「すでに治療を受けてそれに対する疑問がある人」に向けて書かれています。ぜひご一読ください。
1500症例を越えるインプラント手術の実績と経験
インプラント治療を検討する際、歯科医院選びにはずいぶんと苦労されることと思います。それほど、インプラント治療が一般的になり、対応されている歯科医院が増えてきたということです。
ただ一方で「本当に大丈夫なのかな?」「きれいに仕上がるのかな?」「安全には配慮されているのかな?」といったご不安を抱えている方、あるいはそれが十分に解消されないまま治療を受けたという方は少なくありません。
八尾市のノエル貴島歯科の院長は、兵庫医科大学の口腔外科に勤務していた時期から、累計1,500症例以上のインプラント手術を行って参りました。もちろん、多ければいいというものではありませんが、適切な診断、正確な技術をもって安全性の高いインプラント手術を行うためには実績・経験は必須です。
これからも新しい技術や設備を積極的に取り入れながら、これからも安心・安全で精度の高いインプラント治療を提供して参ります。
患者様に安心して手術に臨んでいただけるよう、スタッフ一同、努めております。どうぞ、お気軽にご相談ください。
1インプラントのトラブルは増骨で起きている
「骨の量が少なくてもインプラント埋入ができます」と謳う歯科医院をよく見かけるようになりました。確かに、顎の骨を増やす術式は多数存在し、当院でもその多くに対応しています。
しかし、実はこの増骨処置を経たインプラント治療にこそ、トラブルが起こりやすいのです。検査の不十分、歯科医師の知識・経験不足などが起因しているものと考えられます。
当院では、長期的視点から適応を見極め、十分な安全性が確保されている場合にのみ、インプラント治療を実施します。場合によっては、入れ歯などの他の治療をご提案することもございます。何が何でもインプラント、という思い込みは危険だと、当院は考えております。
2丁寧なカウンセリング
埋入したインプラントを長持ちさせるためには、毎日の丁寧なセルフケアと、定期的な歯科医院でのメインテナンスが欠かせません。カウンセリングでは、患者様のお悩み・ご希望をお伺いするとともに、セルフケアやメインテナンスにきちんと取り組んでいただけるかどうか、ということも確認します。
また、全身状態によっては、手術そのものが難しい場合もございます。そういった可能性・リスクについても十分にご説明した上で、患者様のご同意のもと、必要な検査へと進みます。
3CTでしっかりと診査・診断を行ってからインプラントが必要かどうかを見極める
三次元の立体画像で顎の骨の状態、神経・血管の位置を調べることができる歯科用CTは、今やインプラント治療に欠かせない設備と言えます。
CTで得たデータは、手術のシミュレーションに活用します。また、ガイデッドサージェリーの作製にも応用します。
4豊富なインプラントメーカーから選択
現在、さまざまなメーカーでインプラントが製造されています。当院では、顎の骨の状態や増骨処置の有無、歯を失った部位などに応じて、特徴を活かせるインプラントを選択し、使用しています。
【インプラントのパイオニア】アストラテック
スウェーデンのアストラテック社は、1985年からインプラントを開発している業界のパイオニアです。その長期安定性は現在も世界中で高く評価されています。
生物学・力学の理論を応用し、顎の骨との結合に優れたインプラントです。
アストラテック社は世界的なシェアを誇り、また経営が安定しているメーカーであるため、将来的に修理が必要になったときにもパーツが手に入らないという心配はまずありません。
生物学・力学の理論を応用して開発され、顎の骨との結合に優れた、スウェーデンのインプラントです。
世界的なシェアを誇り、また経営が安定しているメーカーであるため、修理が必要になったときに倒産している・パーツが手に入らないという心配がないこともメリットの一つです。
オステム
米国FDAの承認、EUの品質認証、国際標準化機構の品質マネジメントシステムの認証(ISO9001)などをクリアした、韓国のインプラントです。アジア人の骨格に合わせた設計となっており、アジアでのシェアにおいてはNo.1を誇ります。
ネオバイオテックインプラント
安定力に長け、また顎の骨の吸収を最小限に抑えることができます。和田精密技工所とタイアップしたインプラントです。
5ガイデッドサージェリーを使用し、より正確かつ安全な手術
当院では、CT検査で得たデータをもとに、ガイド(穴の開いたマウスピースような装置)を作製することも可能です。
インプラントを、より正確な位置・角度・深さで埋入することができます。位置・角度・深さが正確であるほど噛み合わせも良くなりますので、インプラントを含めた、お口全体の健康を長持ちさせることにつながります。
6痛みや怖さを軽減する笑気麻酔を用いた手術
手術、また手術にともなう麻酔が不安という方には、笑気麻酔をおすすめしています。
笑気ガスを鼻から吸いこみ「ボーっとした」リラックス状態になる麻酔法です。恐怖感、痛みをほとんど感じないまま手術を終えられます。
ガスは手術後速やかに体外へと排出されるため、副作用もほとんどありません。手術がこわくてインプラントを躊躇っているという方は、一度ご相談ください。
7インプラント10年保証
八尾市のノエル貴島歯科では、ガイドデント認定医院です。当院で行ったインプラント治療は、10年保証(人工歯を含むインプラントに関わる全パーツに対して)が付帯します。
再手術が必要になるケースは極めて稀ですが、万が一の場合に備えた保証制度がございますので、どうぞ安心してご相談ください。
ガイドデント認定医院とは:90以上にもおよぶ審査項目からなるスコアリングシステムをもとに評価され、一定水準以上のインプラント治療を遂行する能力を有すると第三者保証機関から実証された歯科医療機関。
8インプラント手術後のメインテナンス費用は無料
インプラント手術後のメインテナンスは生涯必要です。当院では、インプラント手術後のメインテナンス費用はかかりません。ただし、口腔内のクリーニングは保険で対応させていただくことをお約束させていただける場合に限ります。
9可能な限りインプラントリカバリーにも対応
八尾市のノエル貴島歯科では、他の歯科医院で受けたインプラント治療の不具合の診断、また可能な限りのリカバリーに対応しております。埋入後に思わぬトラブルが生じ「このままで大丈夫です」と言われたが不安が残るという場合には、一度ご相談ください。
総入れ歯の方へ~オールオン4・オールオン6~
「総入れ歯を使っているが安定が良くない、けれど全部の歯をインプラントにするのは…」とお考えの方にご検討いただきたいのが、「オールオン4」「オールオン6」という治療法です。
インプラントを4本または6本埋入し、そのインプラントで入れ歯を支えます。すべての歯をインプラントにする場合と比べ、お身体への負担が少なく、費用も抑えられます。また、顎の骨の少ない方でも比較的適応となりやすい治療法です。
難症例のインプラント手術にも対応
顎の骨の量が不足しているなどの難症例であっても、豊富な術式を駆使し、安全性の高いインプラント治療が可能になることがあります。
ただし、良好な予後が期待できない場合には、他の治療法をご提案することもございます。予めご了承ください。
ウィンドウテクニック(上顎洞底挙上術)
上顎の骨の上には、上顎洞と呼ばれる空洞があります。歯を失うと骨が吸収されるため、その分上顎洞が広くなります。ウィンドウテクニックとは、この上顎洞に骨補填材または自家骨を補充し、顎の骨の厚みを回復させる方法です。
サイナスリフト同時インプラント植立
人工歯根を機械的に固定するための骨の厚みが約5ミリあれば、サイナスリフトと同時にインプラントを埋め込むことができます。手術は1回のみで済み、治療期間が3~4ヵ月ほど短縮できます。
- 上顎洞の横から穴(ウィンドウ)をあけます。
- 骨膜を剥離し、スペースを確保します。
- 持ち上げた骨膜を保持し、インプラントホールを形成します。
- 確保したスペースに各種骨補填剤を充填(サンドイッチグラフト)します。
- 人工歯根を埋め込み、歯茎をもとに戻します。
-
オステオトームテクニック
ウィンドウテクニックが必要なほどではないけれど、顎の骨が薄い場合には、オステオトームテクニックを選択することが多くなります。
ノミ状の器具(オステオトーム)を用い、上顎洞を持ち上げる方法です。 -
GBR*テクニック(増骨手術)
人工歯根のまわりに顆粒状の骨補填材を充填し、メンブレンという特殊な膜で追うことで、骨の再生を促します。
-
ブロックボーングラフト(遊離骨移植術)
顎の骨が大きく吸収されている、骨の質が良くない場合に行われる治療です。増骨処置における最終手段とも言えます。
オトガイ、下顎の後方から自家骨を採取し、形を整え、顎の骨の不足している部位にチタン製のネジで固定します。約4ヵ月後、ネジを外し、インプラントを埋入します。 -
抜歯即時インプラント植立
抜歯してインプラントを埋入する場合、通常はそのあいだに2~3ヵ月の期間を置きます。これは、顎の骨が人工歯根を埋入できる状態になるのを待つための期間です。
抜歯即時インプラント植立は、その名の通り、抜歯直後にインプラントを埋入する方法です。適応となる症例は限られますが、手術が1回で済む、治療期間が短くなる、感染リスクが少なくなるといったメリットが期待できます。
インプラント治療の流れ
Step1カウンセリング
お悩み、ご希望など、どんな些細なことでもご相談ください。
インプラント治療のメリット・デメリットについても詳しくご説明いたします。
なおインプラント治療は、手術を伴います。現在のお身体の状態、既往歴などについても確認させていただきます。
Step2精密検査・診断
口腔内検査、噛み合わせチェック、CTやパノラマレントゲンによる撮影などを行い、診断します。
Step3治療計画・費用の説明
立案した治療計画の説明、費用の説明を行います。
その内容についてご同意いただけましたら、手術日を決定します。
Step4一次手術
お口の中をきれいにした上で、局所麻酔をかけ、人工歯根を埋入します。
不安が強い方には、笑気麻酔もご用意しております。
※顎の骨の量が不足している場合には、増骨処置が必要になります。
Step5オッセオインテグレーション
人工歯根が顎の骨と結合するのを待つ期間です。
8~16週間ほどを要します。
Step6二次手術
人工歯根にアバットメント(人工歯を連結するためのパーツ)を取り付けます。
また、必要に応じて、人工歯根の周囲の歯茎環境の改善(ティッシュマネージメント)を行います。
Step7人工歯の取りつけ
二次手術後、2~3週間で歯茎が安定します。型取りを行い、セラミック製の人工歯を取りつけます。
治療はここで終了です。
インプラントの費用
インプラント1本 | 245,000~450,000円 |
---|---|
上部構造・メタルボンド(セラモメタモクラウン) |
110,000円 |
税込価格です。
インプラント治療には、健康保険が適用されません。そのためすべて、自費診療となります。
費用については、患者様のお口・顎の骨の状態、増骨処置の有無、使用するインプラントの種類、人工歯の種類などによって異なるため、お一人お一人に担当医から事前説明させていただきます。
なお当院では、デンタルローンも取り扱っておりますので、ご検討されている方はお気軽にご相談ください。
インプラント治療の症例
CASE1 40代女性
治療名 | 臼歯部インプラント |
---|---|
治療説明 | 歯医者が嫌でこのように状態に。 右側はブリッジで左側は抜歯即時埋入のインプラントで治療いたしました。 ほんの4ヶ月でご覧のような美しい状態に回復しました。 手術も腫れ・痛みがなく大変満足されています。 人工歯…セラモメタルクラウン インプラント…ASTRA TECH(スウェーデン製) |
治療期間 | 約4カ月 |
副作用とリスク | リスクや注意事項についてこちらをご覧ください。 |
料金 | 約1,300,000円 |
CASE2 40代男性
治療名 | 審美インプラントと歯槽堤増大術 |
---|---|
治療説明 | 歯が割れてから他院にて残りの根っこを抜いてから、インプラント希望により当院に来院されました。 歯を抜かれてから約半年放置されたようで、骨がやせてしまってインプラントを入れるための十分な骨幅がありませんでした。 そこで、インプラント埋入と同時に歯槽堤増大術(自家骨+人工骨+コラーゲン膜を使用)と言って骨の幅を増やす付加手術を施しました。 幸い患者様は、インプラントの両隣も治療したいといわれていましたので、仮歯でエマージェンスプロファイル(人工歯と歯茎の境目のライン)の形成のためサブジンジバルカントゥア(歯茎の中の仮歯の豊隆度合)の調整を行うことでこのようあ最終補綴物と歯茎の調和による歯冠乳頭を形成することが出来ました。 人工歯…セラモメタルクラウン インプラント…ASTRA TECH(スウェーデン製) |
治療期間 | 約10ヶ月 |
副作用とリスク | リスクや注意事項についてこちらをご覧ください。 |
料金 | 約700,000円(両隣のクラウン含む) |
CASE3 30代男性
治療名 | 審美インプラントと抜歯即時インプラント |
---|---|
治療説明 | 何か固いものを噛んだときにいきなり歯が動いてしまいました。 少し色が変わっている歯ですが、小学校のときにぶつけて神経を取った歯が、写真ではわかりずらいですが歯茎の中で横に折れてしまい保存が極めて難しい状態になりました。 隣の健康な歯を削らずに済むように、歯茎の形態の保存的観点から抜歯即時埋入でのインプラント手術を行い、インプラントと骨の間にできるクリニカル・ギャップに人工骨を移植し、お抜きした歯をそのまま仮歯として使用したため審美的な問題もなく、メスを使わないフラップレス手術御為に腫れも痛みも全くございませんでした。 手術後4ヶ月でインプラント治療後とは殆ど分からない美しい歯を手に入れる事が出来ました。 インプラント…ASTRA TECH(スウェーデン製) |
治療期間 | 約4ヶ月 |
副作用とリスク | リスクや注意事項についてこちらをご覧ください。 |
料金 | 約400,000円 |
インプラントの成功を左右するメインテナンス
インプラント治療の“成功”とは、埋入後も長く快適に使用していただけた場合に使える言葉だと考えます。
その成功のためには、埋入後の歯科医院でのメインテナンスが欠かせません。インプラント周囲炎をはじめとするトラブルを予防しながら、当院で埋入したインプラントを、また患者様の残った歯を、できる限り長持ちさせるよう努めて参ります。
当院では、インプラント手術後のメインテナンス費用はかかりません。ただし、口腔内のクリーニングは保険で対応させていただくことをお約束させていただける場合に限ります。
埋入後にも、定期的にメインテナンスにお越しくださるよう、ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。
インプラントのリスク
- 細菌感染による初期のインプラントの脱落 ・炎症に伴う一時的な痛み
- 下顎のインプラントと神経の接触による唇の痺れ
- 増骨の不十分によるインプラントの脱落
- 上顎の奥のインプラント、サイナスリフト・ソケットリフトによる一時的な鼻血・鼻水
- 歯ぎしりなどによる長期的経過後(3年以上)のインプラントの脱落
- メインテナンス、セルフケアの不足によるインプラントの脱落
- 衝撃、歯ぎしりなどによる人工歯の割れ
インプラント治療は、手術を伴い、また人工物を顎の骨に埋入するものです。そのため、ある程度のリスクを伴います。一般に、上記のようなトラブルが報告されていますが、当院ではいずれにおいても、そのリスクを低減するための工夫に取り組み、またリカバリー対応ができる知識・技術を備えています。
ご不安な点については、カウンセリング時にご納得いただけるまで、丁寧に説明させていただきます。
インプラント後の注意事項
止血 |
|
---|---|
痛み・薬 |
|
食事 |
|
腫れ・内出血斑 |
|
その他 |
|
安全上インプラントができないケース
インプラントが難しいケースをご紹介します。
その他、少しでも危険があると判断したケースでは、それぞれの専門医に意見を求めています。
持病や既往歴はもちろん、体調で何か気になる点がある場合には、必ず事前に申告していただくようお願いいたします。
-
血糖コントロールが難しい糖尿病
傷の治りが遅く、また免疫系の働きが低下しているため、手術のリスク、治療後の感染のリスクが高くなります。
ただし、糖尿病であっても、血糖コントロールが良好であれば、インプラント治療が可能になることもあります。 -
重度の肝疾患
急性肝炎、肝硬変など、重度の肝疾患がある場合、手術時の出血が多量になる(出血が止まらない)可能性があります。
また、手術時に使用する薬剤が、肝臓で代謝されないこともあります。
-
心不全を伴う重い心疾患
特に、心臓弁膜症で人工弁置換術を受けた方、体内型ペースメーカーを使用している方は、口腔内の細菌がそれら人工物に付着し、感染性心内膜炎を起こす可能性があります。 一方で、心筋梗塞については、発作から半年以上経過している場合には、インプラント治療が可能になることがあります。
その他、心疾患が疑われる場合には、事前に内科医の診断を受けていただきます。 -
透析が必要な重度の腎疾患
免疫力の低下、骨粗鬆症などが懸念されるため、おすすめできません。
-
その他の疾患
コントロールが難しい高血圧、骨粗鬆症、その他感染リスクが高くなる疾患のある方についても、インプラント治療をおすすめしないことがあります。